『海外にたった一枚だけCDを持って行けるとしたら、これを』
すばらしい、まずはその一言です。
まず息吹、生きてるって言ってみろ。
何と言えばいいのでしょう。開始二秒でワンツーが決まっていきなりタオル、とでも表現すればいいのでしょうか?尻尾巻いて逃げ出す犬を思い浮かべます。
満州里小唄。
まさに、「歌」、と言える歌です。これも表現に困ります。
かつて一瞬作ったローマ帝国の夢。その涯で故国を思い搾り出される歌。色も忘れた、苦労の末に磨耗した心。しかし遠き所にいるからこそ、日本、というその線は、内地にいる人間よりも一層鮮烈に描かれる、そんな歌です。
浪曲子守唄。
この曲を聴くと、きっと茫然としてしまう。それは君が代、日の丸とのたまいながら、アメリカよりも遠くなってしまった日本に気付かされるからです。
前略おふくろ
この曲ほどユーモラスな曲は今後生まれることはないでしょう。仕事変えた?勝手に辞めただけだろ!友達いいやつ?いいやつってどういう意味か言ってみろ?親父が心配?怖ええだけだろ?そして最後の金の無心。心の底から泣かせて心の底から笑えるのは自分がその環境から抜け出すことができたからに他なりません。
その他一曲一曲がとても濃厚で、たまらなく焦らしてくれます。
モノを買う時、その基準はどうしても、値段に見合った価値があるだろうか?
ということになりますが、このCDは絶対に安い、ということです。