『学校建築の立場からの教育問題是正へのとりくみ』
現在の学校の問題点を学校建築視点から捉え、その解決策を模索した一冊。
イギリスの学校や、地方の学校などの具体的な例を出して、詳しく説明している。
現在の学校の問題点は、その「閉鎖性・均質性」にあるというのが著者の見解。
そのためにはフレキシビィティ(柔軟性)に富んだ学校建築がひとようであるという。
イギリスのコミュニティースクールは、学校であると同時に生涯学習センターであり地域社会のスポーツレジャーセンターであり、その中には「パブ」もあるというから、その柔軟性には舌を巻く。
日本でも、そのような先駆的なモデルとして、京都の宇治市で学校と高齢者デイケアセンターの融合というものが試されている。そこでは、子供たちが放課後い高齢者のもとを訪れたり、高齢者が折り紙を教えたりとほほえましい相互作用がみられる。少子高齢化社会にむけてこのようなモデルは今後より一層重要性を高めていくだろうと思われる。