『若きインテリゲンチャ』
30年以上前に「白バラは散らず」を読んだ時は選良意識が鼻につく嫌な読後感でした。
本書はDVD「白バラの祈り」を先に観ていたので前半は非常に分り易かった。
ハンスとゾフィーは時代により変わる正義のために行動を起こしたのではなく、
祖国ドイツ民族を愛するが故に戦争を終わらせなければと考え、
プロパカンダを起こしたのだろう。
その衝動がビラを吹き抜けホールに落とさせたのだろうか。
断頭台という最後のプロパガンダを経ても扇動は成功せず終戦まで
2年以上を待たなければならなかった事に若きインテリゲンチャの悲劇を観た気がします。
主題からはそれますが
戦時中のドイツで学生生活が成立していたことに驚きました。
また、戦後ナチスに協力したと言うことでタクトを振れ無かったフルトベンクラー
の甥が登場したこともリアルな時代を感じさせました。
兄弟が断頭台立ったが故にミュンヘン大学にショル兄弟広場が出来たのか
戦争責任をしっかり追求する国家だからそれらが出来たのかは定かではないが
ショル兄弟をも生む民族でも、ヒットラーが独裁政治を敷けることを学ばなくてはなりません。
何はともあれ「尋問調書」が発見できたことが素晴らしい。