『中立な立場から肉食と人間との関係を追求しています。』
ほんの一握りの優秀な種牛から取った精子が
受精に必要な程度に薄められて売られているって知ってましたか。
だから同じお父さんから何千頭もの子牛が生まれています。
この本で知ったのですが、
人工授精に必要な精子を採取するときに
種牛の相手をさせられる(何かに乗らないとその気にならない)のは
成績の悪くなった種牛(つまりオス)なんだそうです。
なんともやりきれない話ですね。
筆者はユダヤ人のジャーナリストです。
都会育ちの筆者が牛の一生を見届けるために
ニューヨーク州の片田舎で酪農生活にどっぷりとはまります。
生活のために牛を育てて、ハンバーガーになるのはわかってても
売らなければならない。そんな酪農従事者の気持ちを
丁寧に描写しようとしています。
ビートルズの伝記作家で、過激なインド思想の動物愛護家が
出てくるエピソードがありますが、これは結構笑えます。
彼がビートルズの伝記を書いた理由は、
「ある日、ビートルズの本を買いに出かけたが、見つからなかった。
それで自分で20冊ほど書いたんだ。」 すごい!
結末はお楽しみです。
でも読んだらちょっぴりハンバーガーショップに行くのが
ためらわれるかもしれませんね。